[C#] String.IndexOfメソッドの使い方 – 検索文字列の位置を取得

2025-04-15更新日: 2025-04-15

C#のString.IndexOfメソッドは、指定した文字列や文字が最初に出現する位置のインデックスを返します。

見つからない場合は-1を返します。

インデックスは0から始まります。

例えば、"hello".IndexOf('e')は1を返します。

オーバーロードがあり、検索開始位置や大文字小文字の区別を指定することも可能です。

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String.IndexOfメソッドとは

C#のString.IndexOfメソッドは、指定した文字または文字列が、対象の文字列内で最初に出現する位置を取得するためのメソッドです。

このメソッドは、文字列の検索を行う際に非常に便利で、特定の文字や部分文字列がどこに存在するかを簡単に確認できます。

返り値は、見つかった場合はそのインデックス(0から始まる位置)、見つからなかった場合は-1となります。

このメソッドは、オーバーロードが用意されており、検索開始位置や検索範囲を指定することも可能です。

また、大文字小文字の区別を行うオプションもあり、柔軟な検索が実現できます。

String.IndexOfメソッドを使うことで、文字列操作がより効率的に行えるようになります。

String.IndexOfメソッドの基本的な使い方

文字を検索する場合

String.IndexOfメソッドを使用して、特定の文字を検索することができます。

以下のサンプルコードでは、文字列内に特定の文字が存在するかどうかを確認しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "こんにちは、世界！";
        char searchChar = '世';
        
        int index = text.IndexOf(searchChar);
        
        Console.WriteLine($"'{searchChar}'の位置: {index}");
    }
}

'世'の位置: 6

この例では、文字「世」が文字列内で5番目の位置にあることがわかります。

文字列を検索する場合

文字列全体を検索する場合も、String.IndexOfメソッドを使用できます。

以下のサンプルコードでは、特定の文字列が存在するかを確認しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#プログラミングは楽しいです。";
        string searchString = "プログラミング";
        
        int index = text.IndexOf(searchString);
        
        Console.WriteLine($"'{searchString}'の位置: {index}");
    }
}

'プログラミング'の位置: 2

この例では、文字列「プログラミング」が2番目の位置にあることがわかります。

見つからなかった場合の挙動

検索した文字や文字列が見つからなかった場合、String.IndexOfメソッドは-1を返します。

以下のサンプルコードでは、その挙動を示しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#プログラミング";
        string searchString = "Java";
        
        int index = text.IndexOf(searchString);
        
        Console.WriteLine($"'{searchString}'の位置: {index}");
    }
}

'Java'の位置: -1

この例では、文字列 Java が見つからなかったため、-1が返されています。

大文字小文字の区別

String.IndexOfメソッドは、デフォルトでは大文字小文字を区別します。

以下のサンプルコードでは、その挙動を示しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#プログラミング";
        string searchString = "c#";
        
        int index = text.IndexOf(searchString);
        
        Console.WriteLine($"'{searchString}'の位置: {index}");
    }
}

'c#'の位置: -1

この例では、文字列 c# が見つからなかったため、-1が返されています。

大文字小文字を区別せずに検索したい場合は、StringComparisonオプションを使用する必要があります。

String.IndexOfメソッドのオーバーロード

String.IndexOfメソッドには、さまざまなオーバーロードが用意されており、検索の条件を柔軟に指定することができます。

ここでは、検索開始位置、検索範囲、文字列比較オプションについて説明します。

検索開始位置を指定する

検索を開始する位置を指定することができます。

これにより、特定のインデックスから検索を開始することが可能です。

以下のサンプルコードでは、文字列の特定の位置から検索を行っています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#プログラミングは楽しいです。C#は強力です。";
        string searchString = "C#";
        
        // 文字列の8番目の位置から検索を開始
        int index = text.IndexOf(searchString, 8);
        
        Console.WriteLine($"'{searchString}'の位置: {index}");
    }
}

'C#'の位置: 16

この例では、8番目の位置から検索を開始し、2回目の C# が22番目の位置にあることがわかります。

検索範囲を指定する

検索範囲を指定することで、文字列の特定の部分だけを検索することができます。

以下のサンプルコードでは、検索範囲を指定して文字列を検索しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#プログラミングは楽しいです。C#は強力です。";
        string searchString = "楽しい";
        
        // 文字列の0番目から15番目の範囲で検索
        int index = text.IndexOf(searchString, 0, 15);
        
        Console.WriteLine($"'{searchString}'の位置: {index}");
    }
}

'楽しい'の位置: 10

この例では、0番目から15番目の範囲で「楽しい」を検索し、8番目の位置に見つかりました。

文字列比較オプションを指定する(StringComparison)

String.IndexOfメソッドでは、文字列比較のオプションを指定することができます。

これにより、大文字小文字を区別するかどうかを設定できます。

以下のサンプルコードでは、StringComparison.OrdinalIgnoreCaseを使用して大文字小文字を無視して検索しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#プログラミングは楽しいです。";
        string searchString = "c#";
        
        // 大文字小文字を区別せずに検索
        int index = text.IndexOf(searchString, StringComparison.OrdinalIgnoreCase);
        
        Console.WriteLine($"'{searchString}'の位置: {index}");
    }
}

'c#'の位置: 0

この例では、大文字小文字を無視して c# を検索し、最初の位置(0番目)に見つかりました。

StringComparisonを使用することで、より柔軟な検索が可能になります。

String.IndexOfメソッドの実用例

String.IndexOfメソッドは、さまざまな場面で活用できる便利なメソッドです。

ここでは、実用的な例をいくつか紹介します。

部分文字列の検索

特定の部分文字列を検索する際に、String.IndexOfメソッドを使用することができます。

以下のサンプルコードでは、文章内に含まれる特定のフレーズを検索しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#はプログラミング言語の一つです。";
        string searchString = "プログラミング";
        
        int index = text.IndexOf(searchString);
        
        Console.WriteLine($"'{searchString}'の位置: {index}");
    }
}

'プログラミング'の位置: 3

この例では、「プログラミング」が3番目の位置に見つかりました。

特定の文字や文字列の存在確認

特定の文字や文字列が存在するかどうかを確認するためにも、String.IndexOfメソッドは役立ちます。

以下のサンプルコードでは、特定の文字が存在するかを確認しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#プログラミングは楽しいです。";
        char searchChar = '楽';
        
        int index = text.IndexOf(searchChar);
        
        if (index != -1)
        {
            Console.WriteLine($"'{searchChar}'は存在します。位置: {index}");
        }
        else
        {
            Console.WriteLine($"'{searchChar}'は存在しません。");
        }
    }
}

'楽'は存在します。位置: 10

この例では、文字「楽」が存在することが確認できました。

複数回出現する文字列の検索

文字列が複数回出現する場合、最初の出現位置を取得することができます。

以下のサンプルコードでは、同じ文字列が複数回出現する場合の検索を示しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#は楽しい。C#は強力な言語です。";
        string searchString = "C#";
        
        // 最初の出現位置を取得
        int firstIndex = text.IndexOf(searchString);
        
        // 2回目の出現位置を取得
        int secondIndex = text.IndexOf(searchString, firstIndex + 1);
        
        Console.WriteLine($"最初の'{searchString}'の位置: {firstIndex}");
        Console.WriteLine($"2回目の'{searchString}'の位置: {secondIndex}");
    }
}

最初の'C#'の位置: 0
2回目の'C#'の位置: 7

この例では、最初の C# が0番目、2回目の C# が10番目に見つかりました。

特定の文字列を含むかどうかの判定

特定の文字列が含まれているかどうかを判定するためにも、String.IndexOfメソッドを使用できます。

以下のサンプルコードでは、特定のフレーズが含まれているかを確認しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#プログラミングは楽しいです。";
        string searchString = "楽しい";
        
        if (text.IndexOf(searchString) != -1)
        {
            Console.WriteLine($"'{searchString}'が含まれています。");
        }
        else
        {
            Console.WriteLine($"'{searchString}'は含まれていません。");
        }
    }
}

'楽しい'が含まれています。

この例では、「楽しい」が含まれていることが確認できました。

String.IndexOfメソッドを使うことで、文字列の存在確認が簡単に行えます。

String.IndexOfメソッドの応用

String.IndexOfメソッドは、基本的な文字列検索だけでなく、さまざまな応用が可能です。

ここでは、いくつかの応用例を紹介します。

複数の文字列を同時に検索する方法

String.IndexOfメソッド自体は単一の文字列しか検索できませんが、複数の文字列を同時に検索するためには、ループを使用してそれぞれの文字列を検索することができます。

以下のサンプルコードでは、複数の文字列を検索しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#は楽しい。Javaも楽しい。Pythonも楽しい。";
        string[] searchStrings = { "C#", "Java", "Python" };
        
        foreach (var searchString in searchStrings)
        {
            int index = text.IndexOf(searchString);
            if (index != -1)
            {
                Console.WriteLine($"'{searchString}'の位置: {index}");
            }
            else
            {
                Console.WriteLine($"'{searchString}'は見つかりませんでした。");
            }
        }
    }
}

'C#'の位置: 0
'Java'の位置: 7
'Python'の位置: 16

この例では、複数のプログラミング言語を検索し、それぞれの位置を表示しています。

最後に出現する位置を取得する(LastIndexOfメソッドとの比較)

String.IndexOfメソッドは最初の出現位置を取得しますが、LastIndexOfメソッドを使用することで、最後に出現する位置を取得できます。

以下のサンプルコードでは、両方のメソッドを比較しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#は楽しい。C#は強力な言語です。";
        string searchString = "C#";
        
        int firstIndex = text.IndexOf(searchString);
        int lastIndex = text.LastIndexOf(searchString);
        
        Console.WriteLine($"最初の'{searchString}'の位置: {firstIndex}");
        Console.WriteLine($"最後の'{searchString}'の位置: {lastIndex}");
    }
}

最初の'C#'の位置: 0
最後の'C#'の位置: 7

この例では、最初と最後の C# の位置をそれぞれ取得しています。

正規表現を使った高度な検索との違い

String.IndexOfメソッドは単純な文字列検索に特化していますが、正規表現を使用することで、より複雑なパターンマッチングが可能になります。

以下のサンプルコードでは、正規表現を使用して特定のパターンを検索しています。

using System;
using System.Text.RegularExpressions;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#は楽しい。Javaも楽しい。Pythonも楽しい。";
        string pattern = @"\w+楽しい"; // 任意の単語の後に「楽しい」が続くパターン
        
        MatchCollection matches = Regex.Matches(text, pattern);
        
        foreach (Match match in matches)
        {
            Console.WriteLine($"見つかったパターン: {match.Value} 位置: {match.Index}");
        }
    }
}

見つかったパターン: は楽しい 位置: 2
見つかったパターン: Javaも楽しい 位置: 7
見つかったパターン: Pythonも楽しい 位置: 16

#は\wではマッチングしません

この例では、正規表現を使用して「楽しい」という単語の前に任意の単語がある場合を検索しています。

文字列の一部を置換する際の利用

String.IndexOfメソッドを使用して、特定の文字列の位置を取得し、その位置を基に文字列の一部を置換することができます。

以下のサンプルコードでは、特定の文字列を置換しています。

using System;
class Program
{
    static void Main()
    {
        string text = "C#は楽しい。C#は強力な言語です。";
        string searchString = "楽しい";
        string replaceString = "面白い";
        
        int index = text.IndexOf(searchString);
        
        if (index != -1)
        {
            string newText = text.Remove(index, searchString.Length).Insert(index, replaceString);
            Console.WriteLine($"置換後の文字列: {newText}");
        }
        else
        {
            Console.WriteLine($"'{searchString}'は見つかりませんでした。");
        }
    }
}

置換後の文字列: C#は面白い。C#は強力な言語です。

この例では、「楽しい」を「面白い」に置換しています。

String.IndexOfメソッドを使うことで、置換処理が簡単に行えます。

まとめ

この記事では、C#のString.IndexOfメソッドの基本的な使い方から、オーバーロード、実用例、応用方法まで幅広く解説しました。

特に、文字や文字列の検索、検索開始位置や範囲の指定、さらには大文字小文字の区別についても触れました。

これらの知識を活用することで、文字列操作をより効率的に行えるようになるでしょう。

今後は、実際のプログラミングにおいてString.IndexOfメソッドを積極的に活用し、さまざまな文字列処理を試みてみてください。