[Linux] cdコマンドで親フォルダに戻るパスの指定方法

Linuxのcdコマンドで親フォルダに戻るには、..を使用します。

例えば、現在のディレクトリから1つ上の親ディレクトリに移動する場合はcd ..と入力します。

さらに上の階層に移動したい場合は、cd ../..のように..をスラッシュで繋げて指定します。

cd -を使うと、直前のディレクトリに戻ることも可能です。

親フォルダに戻る方法

..を使って1つ上のディレクトリに移動する

cd ..コマンドを使用すると、現在のディレクトリの親フォルダに移動できます。

..は、現在のディレクトリの1つ上の階層を指します。

以下はその使用例です。

# 現在のディレクトリを確認
pwd
# /home/user/documents
# 親フォルダに移動
cd ..
# 移動後のディレクトリを確認
pwd
# /home/user

複数階層上のディレクトリに移動する (../..)

複数階層上のディレクトリに移動する場合は、..を繰り返し使用します。

例えば、cd ../..と入力することで、2つ上の階層に移動できます。

以下はその例です。

# 現在のディレクトリを確認
pwd
# /home/user/documents
# 2つ上の階層に移動
cd ../..
# 移動後のディレクトリを確認
pwd
# /home/user

cd -で直前のディレクトリに戻る

cd -コマンドを使用すると、直前にいたディレクトリに戻ることができます。

このコマンドは、作業中に頻繁にディレクトリを行き来する際に便利です。

以下はその使用例です。

# 現在のディレクトリを確認
pwd
# /home/user/documents
# 親フォルダに移動
cd ..
# 移動後のディレクトリを確認
pwd
# /home/user
# 直前のディレクトリに戻る
cd -
# 移動後のディレクトリを確認
pwd
# /home/user/documents

cdコマンドでルートディレクトリに移動する (cd /)

ルートディレクトリに移動したい場合は、cd /と入力します。

これにより、ファイルシステムの最上位に移動します。

以下はその例です。

# 現在のディレクトリを確認
pwd
# /home/user/documents
# ルートディレクトリに移動
cd /
# 移動後のディレクトリを確認
pwd
# /

応用例：複雑なディレクトリ移動

複数の..を使ったディレクトリ移動の応用

複数の..を使うことで、より複雑なディレクトリ構造を持つ場合でも、簡単に移動できます。

例えば、3階層上のディレクトリに移動するには、cd ../../..と入力します。

以下はその例です。

# 現在のディレクトリを確認
pwd
# /home/user/documents/projects
# 3つ上の階層に移動
cd ../../..
# 移動後のディレクトリを確認
pwd
# /home/user

pushdとpopdを使ったディレクトリスタックの活用

pushdとpopdコマンドを使用すると、ディレクトリのスタックを管理できます。

pushdで現在のディレクトリをスタックに追加し、指定したディレクトリに移動します。

popdでスタックのトップに戻ることができます。

以下はその使用例です。

# 現在のディレクトリを確認
pwd
# /home/user
# ディレクトリをスタックに追加し、移動
pushd /home/user/documents
# 移動後のディレクトリを確認
pwd
# /home/user/documents
# スタックから戻る
popd
# 移動後のディレクトリを確認
pwd
# /home/user

シェルスクリプトでのディレクトリ移動の自動化

シェルスクリプトを使用することで、複雑なディレクトリ移動を自動化できます。

以下は、特定のディレクトリに移動するスクリプトの例です。

#!/bin/bash
# 特定のディレクトリに移動するスクリプト
# 移動先のディレクトリ
TARGET_DIR="/home/user/documents/projects"
# ディレクトリに移動
cd "$TARGET_DIR"
# 移動後のディレクトリを表示
echo "現在のディレクトリ: $(pwd)"

このスクリプトを実行すると、指定したディレクトリに自動的に移動します。

シンボリックリンクを使ったディレクトリ移動の効率化

シンボリックリンクを使用すると、長いパスを短縮して簡単に移動できます。

例えば、ln -s /home/user/documents/projects myprojectsと入力することで、myprojectsという名前のシンボリックリンクを作成できます。

これにより、次回からはcd myprojectsで簡単に移動できます。

# シンボリックリンクを作成
ln -s /home/user/documents/projects myprojects
# シンボリックリンクを使って移動
cd myprojects
# 移動後のディレクトリを確認
pwd
# /home/user/documents/projects

シンボリックリンクを利用することで、ディレクトリ移動が効率的になります。

よくある質問

まとめ

この記事では、Linuxのcdコマンドを使用して親フォルダに戻る方法や、複雑なディレクトリ移動の応用例について詳しく解説しました。

特に、..を使った移動や、ディレクトリスタックの活用、シェルスクリプトによる自動化など、実践的なテクニックを紹介しました。

これらの知識を活用して、日常の作業をより効率的に行うことができるでしょう。

ぜひ、これらのコマンドを実際に試してみて、あなたの作業環境を改善してみてください。