OpenFileDialog

[C#] OpenFileDialogで複数の拡張子を同時に表示する方法

C#のOpenFileDialogで複数の拡張子を同時に表示するには、Filterプロパティを使用します。

Filterプロパティは、ユーザーが選択できるファイルの種類を指定するためのもので、拡張子をセミコロンで区切って指定します。

例えば、テキストファイルと画像ファイルを同時に表示したい場合、Filterプロパティに Text Files (*.txt)|*.txt|Image Files (*.jpg;*.png)|*.jpg;*.png と設定します。

これにより、ユーザーはテキストファイルと画像ファイルの両方を選択できるようになります。

目次から探す

複数の拡張子を表示する方法
実装例
応用例
まとめ

複数の拡張子を表示する方法

Filterプロパティの設定方法

OpenFileDialogを使用する際、表示するファイルの種類を指定するためにFilterプロパティを設定します。

このプロパティは、ユーザーが選択できるファイルの種類を定義する文字列を受け取ります。

以下のように設定します。

partial class MyForm : Form
{
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        OpenFileDialog openFileDialog = new OpenFileDialog();
        openFileDialog.Filter = "テキストファイル (*.txt)|*.txt|画像ファイル (*.png;*.jpg)|*.png;*.jpg";
    }
}

このコードでは、テキストファイルと画像ファイルの2種類を表示するように設定しています。

複数拡張子の指定方法

複数の拡張子を指定する場合、Filterプロパティにそれぞれの拡張子をカンマで区切って記述します。

以下の例では、テキストファイルと画像ファイルを同時に表示する設定を行っています。

partial class MyForm : Form
{
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        OpenFileDialog openFileDialog = new OpenFileDialog();
        openFileDialog.Filter = "テキストファイル (*.txt)|*.txt|画像ファイル (*.png;*.jpg)|*.png;*.jpg";
    }
}

この設定により、ユーザーは.txt、.png、.jpgのファイルを選択できるようになります。

セミコロンを使った拡張子の区切り方

Filterプロパティでは、複数の拡張子を指定する際にセミコロンを使用して区切ります。

以下のように記述します。

partial class MyForm : Form
{
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        OpenFileDialog openFileDialog = new OpenFileDialog();
        openFileDialog.Filter = "画像ファイル (*.png;*.jpg)|*.png;*.jpg|すべてのファイル (*.*)|*.*";
    }
}

この例では、.pngと.jpgの画像ファイルを表示し、さらにすべてのファイルを選択できるオプションも追加しています。

セミコロンで区切ることで、複数の拡張子を一つのフィルタにまとめることができます。

実装例

テキストファイルと画像ファイルを表示する例

以下のコードは、OpenFileDialogを使用してテキストファイルと画像ファイルを表示する例です。

ユーザーは、指定された拡張子のファイルを選択できます。

partial class MyForm : Form
{
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        OpenFileDialog openFileDialog = new OpenFileDialog();
        openFileDialog.Filter = "テキストファイル (*.txt)|*.txt|画像ファイル (*.png;*.jpg)|*.png;*.jpg";
        
        if (openFileDialog.ShowDialog() == DialogResult.OK)
        {
            string selectedFilePath = openFileDialog.FileName;
            // 選択されたファイルのパスを使用する処理
        }
    }
}

このコードを実行すると、ユーザーは.txt、.png、.jpgのファイルを選択できるダイアログが表示されます。

選択されたファイルのパスはselectedFilePathに格納されます。

カスタムファイルタイプを追加する例

特定のアプリケーションで使用するカスタムファイルタイプを追加することも可能です。

以下の例では、カスタム拡張子.myextを追加しています。

partial class MyForm : Form
{
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        OpenFileDialog openFileDialog = new OpenFileDialog();
        openFileDialog.Filter = "カスタムファイル (*.myext)|*.myext|すべてのファイル (*.*)|*.*";
        
        if (openFileDialog.ShowDialog() == DialogResult.OK)
        {
            string selectedFilePath = openFileDialog.FileName;
            // 選択されたカスタムファイルのパスを使用する処理
        }
    }
}

このコードでは、.myextというカスタムファイルタイプを表示し、すべてのファイルも選択できるようにしています。

複数のファイルタイプを組み合わせる例

複数のファイルタイプを組み合わせて表示することもできます。

以下の例では、テキストファイル、画像ファイル、カスタムファイルを同時に表示しています。

partial class MyForm : Form
{
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        OpenFileDialog openFileDialog = new OpenFileDialog();
        openFileDialog.Filter = "テキストファイル (*.txt)|*.txt|画像ファイル (*.png;*.jpg)|*.png;*.jpg|カスタムファイル (*.myext)|*.myext";
        
        if (openFileDialog.ShowDialog() == DialogResult.OK)
        {
            string selectedFilePath = openFileDialog.FileName;
            // 選択されたファイルのパスを使用する処理
        }
    }
}

このコードを実行すると、ユーザーは.txt、.png、.jpg、および.myextのファイルを選択できるダイアログが表示されます。

これにより、さまざまなファイルタイプを一度に扱うことが可能になります。

応用例

複数のファイルを選択する方法

OpenFileDialogを使用して、ユーザーが複数のファイルを選択できるようにするには、Multiselectプロパティをtrueに設定します。

以下の例では、複数のテキストファイルを選択することができます。

partial class MyForm : Form
{
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        OpenFileDialog openFileDialog = new OpenFileDialog();
        openFileDialog.Filter = "テキストファイル (*.txt)|*.txt";
        openFileDialog.Multiselect = true; // 複数選択を許可
        
        if (openFileDialog.ShowDialog() == DialogResult.OK)
        {
            string[] selectedFilePaths = openFileDialog.FileNames; // 選択されたファイルのパスを取得
            // 選択されたファイルのパスを使用する処理
        }
    }
}

このコードを実行すると、ユーザーは複数の.txtファイルを選択でき、選択されたファイルのパスはselectedFilePathsに格納されます。

デフォルトのディレクトリを設定する方法

OpenFileDialogで表示される初期ディレクトリを設定するには、InitialDirectoryプロパティを使用します。

以下の例では、特定のフォルダを初期ディレクトリとして設定しています。

partial class MyForm : Form
{
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        OpenFileDialog openFileDialog = new OpenFileDialog();
        openFileDialog.Filter = "すべてのファイル (*.*)|*.*";
        openFileDialog.InitialDirectory = @"C:\MyFolder"; // デフォルトのディレクトリを設定
        
        if (openFileDialog.ShowDialog() == DialogResult.OK)
        {
            string selectedFilePath = openFileDialog.FileName;
            // 選択されたファイルのパスを使用する処理
        }
    }
}

このコードを実行すると、ダイアログが開いたときにC:\MyFolderが初期ディレクトリとして表示されます。

ファイル名を取得する方法

選択されたファイルのフルパスからファイル名を取得するには、Path.GetFileNameメソッドを使用します。

以下の例では、選択されたファイルの名前を取得しています。

using System.IO; // Pathクラスを使用するために必要
partial class MyForm : Form
{
    public MyForm()
    {
        InitializeComponent();
        OpenFileDialog openFileDialog = new OpenFileDialog();
        openFileDialog.Filter = "すべてのファイル (*.*)|*.*";
        
        if (openFileDialog.ShowDialog() == DialogResult.OK)
        {
            string selectedFilePath = openFileDialog.FileName;
            string fileName = Path.GetFileName(selectedFilePath); // ファイル名を取得
            // ファイル名を使用する処理
        }
    }
}

このコードを実行すると、選択されたファイルのフルパスからファイル名だけを抽出し、fileNameに格納します。

これにより、ファイル名を簡単に利用することができます。