【C++】std::dequeの使い方について詳しく解説

dequeは、双方向キューとして使うことができる非常に便利なコンテナです。

本記事では、dequeの基本的な使い方や応用的な使い方について、サンプルコードも交えて解説していきます。

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dequeとは

dequeは、C++のSTL(Standard Template Library)に含まれるコンテナの一つです。

dequeはdouble-ended queueの略で、先頭と末尾の両方から要素を追加・削除することができます。

dequeは、vectorと同様にランダムアクセスが可能であり、listと同様に先頭・末尾への要素の追加・削除が高速に行えるため、vectorやlistよりも柔軟な使い方ができます。

また、dequeはメモリ効率も良く、大量のデータを扱う場合でも高速かつ安定した動作をすることができます。

dequeの宣言と初期化

宣言

dequeを使用するためには、以下のように宣言します。

#include <deque>

std::deque<データ型> 変数名;

例えば、int型の要素を持つdequeを宣言する場合は以下のようになります。

#include <deque>

std::deque<int> myDeque;

初期化

dequeを宣言した後、初期化することもできます。初期化方法はいくつかありますが、代表的な方法を紹介します。

デフォルトコンストラクタ

デフォルトコンストラクタを使用して初期化する場合は、以下のように記述します。

std::deque<int> myDeque; // デフォルトコンストラクタで初期化

要素数指定

要素数を指定して初期化する場合は、以下のように記述します。

std::deque<int> myDeque(5); // 5つのint型要素で初期化

値指定

値を指定して初期化する場合は、以下のように記述します。

std::deque<int> myDeque{1, 2, 3}; // {1, 2, 3}で初期化

以上が、dequeの宣言と初期化方法です。次は、dequeの基本操作について解説します。

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