【C言語】perror関数の使い方【エラーメッセージの表示】

perror関数は、エラーメッセージを表示するための便利な関数であり、ファイル操作やネットワークプログラミング、システムコールなどの場面で活用されます。

この記事では、このperror関数について詳しく解説します。

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perror関数とは

perror関数は、C言語の標準ライブラリに含まれる関数の一つです。

この関数は、エラー番号を受け取り、そのエラー番号に対応するエラーメッセージを表示する役割を持っています。

エラーメッセージは、標準エラー出力に表示されます。

perror関数の概要

perror関数は、以下のようなプロトタイプで宣言されています。


void perror(const char *s);

この関数は、引数として文字列を受け取ります。

この文字列は、エラーメッセージの前に表示されるプレフィックスとして使用されます。

エラーメッセージは、errnoというグローバル変数に格納されたエラー番号に基づいて生成されます。

perror関数の使い方

perror関数の使い方を具体的なコード例を交えて説明します。


#include <stdio.h>
#include <errno.h>
int main() {
    FILE *file = fopen("nonexistent_file.txt", "r");
    if (file == NULL) {
        perror("ファイルのオープンに失敗しました");
    }
    return 0;
}

上記のコードでは、fopen関数を使用して存在しないファイルを開こうとしています。

しかし、ファイルが存在しないため、fopen関数はNULLを返します。

その後、perror関数を使用してエラーメッセージを表示しています。

実行結果は以下のようになります。

ファイルのオープンに失敗しました: No such file or directory

perror関数は、引数として渡された文字列とエラーメッセージを結合して表示します。

エラーメッセージの後ろには、コロンとスペースが自動的に追加されます。

perror関数は、主にシステムコールやライブラリ関数のエラーハンドリングに使用されます。

エラーメッセージを表示することで、プログラムのデバッグやエラーの原因特定に役立ちます。

以上が、perror関数の概要と使い方についての説明です。

perror関数は、エラーメッセージの表示に便利な関数であり、C言語のプログラミングにおいて重要な役割を果たします。

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