【C言語】絶対値を求めるabs関数の使い方を解説

C言語には、絶対値を求めるための関数「abs」があります。

この関数は、引数で渡された値の絶対値を返すことができます

本記事では、C言語のabs関数について詳しく解説します。

目次

abs関数とは

abs関数は、C言語の標準ライブラリに含まれる関数の一つで、引数として与えられた整数の絶対値を返す関数です。

abs関数の使い方

abs関数は、math.hヘッダファイルをインクルードすると使用できます。

#include <math.h>
int a = abs(n);

引数として与えられた整数nの絶対値を返します。戻り値は常に正の整数となります。

引数に整数を指定する場合

まず、引数に整数を指定する場合です。以下は、abs関数を用いて整数xの絶対値を求めるサンプルコードです。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

int main() {
    int x = -10;
    int abs_x = abs(x);
    printf("xの絶対値は%dです。\n", abs_x);
    return 0;
}

上記のコードでは、まず変数x-10という負の整数を代入しています。

次に、abs関数を用いてxの絶対値である10を求め、変数abs_xに代入しています。最後にprintf関数でabs_xの値を出力しています。

引数に浮動小数点数を指定する場合

次に、引数に浮動小数点数を指定する場合です。小数点を含む数値の場合、fas関数を使用します。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

int main() {
    double y = -3.14;
    double abs_y = fabs(y);
    printf("yの絶対値は%fです。\n", abs_y);
    return 0;
}

fabs関数:abs関数のfloat・double型対応版(使い方は全く同じ)

上記のコードでは、まず変数y-3.14という負の浮動小数点型変数を代入しています。

次にfabs関数を用いてyの絶対値である3.14を求め、変 数abs_yに代入しています。最後にprintf関数でabs_y の値を出力しています。

少数を含む値であるにも関わらずabs関数を使ってしまうと、小数点以下が切り捨てられてしまうので、基本的にはfabs関数を使うようにしましょう。

まとめ

C言語のabs関数は、引数の絶対値を求めるために使用されます。整数や浮動小数点数など、様々なデータ型に対応したfabs関数もあるので、絶対値を求める場合はこれらの関数を使うといいでしょう。

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